仕事のできる・できないの評価の1つに「質問力が高い・質問下手」というのがあります。
皆さんの中には、「そんな質問してこないで!」と言われた方もいるかもしれません。私は1日で3回くらい言われていました。
ただ、「そんな質問してこないで!」とだけ言われても、
- 自分ではわからないことを聞いているつもりなのに・・・
- そういうことを言う時間で教えてくれればよくね?
とも思ってしまいますよね。
私自身、わからないことをその都度聞いていたので、「そんな質問してこないで!」と言われても、何でもいいから早く教えてくれよと思っていました。
ただ、確かに何度も同じ事を聞かれるのは聞かれる側も面倒かもとは思っていたので、転職を機に質問のしかたを一変させてみました。
また、同時に転職を機に逆に質問を受ける立場にもなった為、聞かれる立場からわかったことも増えてきました。
というわけで、当時の自分と同じように、
- どのタイミングで質問をすれば怒られないの?
- どういう質問をすれば怒らずに答えてくれるの?
- なんで質問でその人の評価が分かれるのか意味ワカラン
と思っている方に対して、「えっコイツの質問力高すぎ・・・?」と思われる質問のしかたについて解説していきたいと思います。
質問をする時に気をつけている事3点
先に、私が「そんな質問いちいち聞くな!」と言われない為に気をつけていることを3点挙げていきます。
- 質問される人のことを考えて質問する
- 自分で調べて解決できることは自分で調べる
- 仕事の解決に繋がることを的確に質問する
詳しい解説を今からしていきます。
質問下手な人の特徴と、特徴毎の及ぼす悪影響について
質問下手な人は、色々なパターンの人がいる
私自身の過去の経験や質問を受ける立場になってわかってきたことですが、単に「質問下手」といっても色々なパターンがあります。
そのパターンによって周りから思われる印象が変わってきますので、1つずつ見ていきましょう。
①同じ質問を何度もしてしまう
1つ目は同じ質問を何度もしてしまうパターンです。
私も昔はよくやっていましたが、多分単純に質問したことや言われたことを覚えてないパターンが多いです。
昔の自分も含めてですが、こういう方は必然的に前と同じ質問をする機会が増える形となります。
しかし、教える側にとっては昔一度教えた内容であり、
という印象を与えてしまいます。(ちなみに教える側は一度教えた事実をなぜかほとんど覚えています。)
また、こちらは当然の話にはなりますが、単純に「いい加減覚えろ!」と思われたり、何なら言われるので普通に良くないです。
②質問事項を1つずつ小刻みに質問してしまう
2つ目ですが、質問事項を1つずつ小刻みに質問してしまうパターンです。
これは質問内容によっては問題ないじゃん!と思う方もいるかもしれませんが、質問に答える側の負担が大きいです。
というのも、質問に答える側の人は質問を受ける度に自分の作業を中断して質問に答え、その後仕事に戻る時に頭の切り替えが必要になるからです。
この頭の切り替えを何度もすると、集中力がなくなり、質問される側の仕事効率が落ちてしまいます。
こういった質問のしかたを何度も繰り返すと、質問に答えてくれる人からは、
という自分勝手な印象を与えてしまいます。
③自分で調べて解決できることまで、人に質問してしまう
3つ目は自分で調べて解決できることも人に質問してしまうパターンです。
前提として、質問相手はwikipediaではありません。
当然、自分が調べて解決できることは、恐らく質問相手も同様に調べて解決することは可能だとは思います。
また、自分で調べなくてもいいので楽することもできます。
ただ、質問相手にも仕事は沢山ある(というか多分質問する人より遥かに多く抱えていることが多い)ので、自分で調べて解決できる質問をして、相手の貴重な時間を奪ってはいけません。
こういった自分で解決できる系の質問を何度も聞いていると、
と質問を1つずつ聞いた時のように自分勝手な印象を与えてしまいます。
④考えて質問していないことがわかる質問をしてしまう
4つ目は、頭を使って質問していないことがわかる質問をしてしまうパターンです。
「頭を使って質問していない」だと少し抽象的ですが、具体例を挙げると、
- 依頼された仕事の解決に繋がらない質問
- 「今それどーでもよくない…?」と思われてしまう質問
上記のような質問をすると、「コイツ頭使って質問してないな・・・」と思われてしまいます。
基本的にですが、仕事を進める上での質問においては、成果に直結しない質問をすることはNGです。
例えば、「とある会議の出席名簿を作成する」という仕事の場合、
- どのような目的で使用するのか
- 名簿に載せるのに必要な情報はどこまでか(名前のみなのか、年齢もいるのか 等)
- 表の罫線はどの線にすればいいか
- 表の見出しの色は何色にすればいいか
というような感じになります。
いい質問の場合、資料の使われ方を聞くことで必要な情報を導き出し追加することが出来ますし、直接必要事項を確認しておくことでスムーズに仕事を進められます。
一方、悪い質問の場合、いきなり「表が見やすいか見にくいか」という一通り資料が完成した後に詰めていく部分について聞いており、「それよりも先に聞くべきことがあるだろ!」と思われてしまいます。
こうした悪い質問を繰り返してしまうことにより、「自分がする仕事に対して、何をどうすればいいのか考えていないな・・・」と思われてしまいます。
質問力の高い質問のしかた3点
ここからは、先ほど挙げた「質問下手な人の特徴」に対する対策3点について解説をしていきます。
①質問に答える人のことを考えて質問する
1つ目の方法として、質問に答えてくれる人のことを考えて質問することを心がけましょう。
具体的にどのようなことを考えるべきかというと、
- 質問に答えてくれる人が答えやすいタイミングを見計らう
- 質問の頭に「○分だけいいですか」のように具体的な時間イメージを伝える
- 今考えられる限りの質問をまとめて質問する
上記のようなことを意識しつつ、質問しにいきましょう。
状態ですので、質問に答えてくれる人の負担を極力軽減した上で質問をするべきです。
答えやすいタイミングを見計らうだけで、「時間がない!」「今忙しい!」とか言われなくなります。
また、質問の頭に「○分だけ」と付け加えると、実際にその時間よりオーバーしてしまっても質問に最後まで付き合ってもらえることが多いです。
質問の数についても、基本的には現在考えられる限りの質問を考え、一度で質問しきるようにするといいです。
質問数が多すぎて一度で難しい場合は、優先順位をつけて複数回に分けるか、いっそ別の人に質問しにいくのもオススメです。
②自分で調べて解決できることは自分で調べる
2つ目ですが、自分で調べて解決できることは自分で調べましょう。
こちらも①の「質問に答える人のことを考える」ことに繋がりますが、
ことになるので、あくまで目安ですが10分くらいで調べられることであれば、自分で調べてしまいましょう。
また、
- 一般的な単語や専門用語
- 過去に教えてもらっている事
についても、基本的には自分で調べて解決するようにしましょう。
自分で調べて解決し、質問するべき内容を減らし、仕事の解決に繋がる質問のみを的確にすることで、
という最低限の教えで仕事をちゃんとこなしてくれる同僚・部下という好印象を与えることができます。
③仕事の解決に繋がることを的確に質問する
3つ目ですが、仕事の解決に繋がることを的確に質問することです。
始めから実践するのは少し難しいかもしれませんが、
- 自分のした仕事を、誰がどのタイミングで使用するか確認する
- 依頼された仕事から推測される必要事項を自分で洗い出す
- 上記2つから、「こうするとよりいい提案ができそう」という案を出し、合ってるか確認する
上記3点を意識した質問ができると、仕事の解決に繋がる質問ができます。
どれも非常に大事なポイントですが、③まで繋げられると、質問力が高いだけでなく、自分の意志を持って仕事をしているという高評価まで得ることができます。
また、①②もどのように仕事を進めていくかの肝になりますが、始めのうちどうしてもわからない時は、
と聞いてしまうのも手です。
ただし、こちらは多用すると「少しは自分で考えろ!」とマイナスイメージに繋がってしまうので、奥の手として使うようにしましょう。
まとめ
以上が質問下手な人の特徴と、質問力が高い!と思われるポイント3点の解説となります。
質問のしかた1つで自分自身の評価が査定されていくので、
- 質問される人のことを考えて質問する
- 自分で調べて解決できることは自分で調べる
- 仕事の解決に繋がることを的確に質問する
上記の3つを意識して、仕事に取り組んでいくといいです。
今回は以上になります。
前教えたことを覚えてくれない… ⇨ 仕事のやる気がないんか…?