転職先で働き始める時、
と、前向きな気持ちで仕事に取り組もうとしていると思います。
ただ、転職後すぐに頑張りすぎるのはやめた方がいいです。
「は? せっかく転職先に雇ってもらえたんだから全力でやらんとダメだろ」
と思いますよね。
それが普通ですし、何なら私もそう思っていた時期がありました。
しかし、頑張りすぎない方がいい理由は主に2つあって、
- 最初に無理して頑張ると、周りからその状態が標準と思われる
- 最初に頑張り過ぎると、その内疲れてきてパフォーマンスが落ちる
要するに最初頑張り過ぎると後々ハードル上がって辛いよって理由です。
とはいうものの、最初から頑張らない感じを出して、
とか言われるのもなんか腹立ちますよね。
そこでこの記事では「転職先で初日からバリバリ働くぞ!」と思っている方に対し、
- 最初から頑張り過ぎるとダメな理由
- 頑張りすぎてしまう原因
- 頑張りすぎない(程々に頑張る)にはどうすればいいか
について解説をしていきたいと思います。
転職後すぐに頑張り過ぎるのがNGな理由
転職してからすぐに頑張り始めるのは、以下2点の理由からデメリットが大きいです。
- 最初に無理して頑張ると、周りからその状態が標準と思われる
- 最初に頑張り過ぎるとガス欠する
1つずつ解説していきます。
①最初に無理して頑張ると、周りからその状態が標準と思われる
1つ目ですが、「最初に無理して頑張ると、周りからその状態が標準と思われる」という点です。
最初から頑張ることに対して、
と思う方もいると思いますが、転職したての頃は早く認められたい気持ちが強く、スタートダッシュをしがちです。
スタートダッシュをしているので、もちろん最初は周りからの評判は良くなります。運が良ければそのまま重要な仕事を任せてもらえるかもしれません。
ただ、スタート「ダッシュ」をしているので、長くは持ちません。少しずつ心身共に疲れてきてしまいます。
心身ともに疲れてくると、
- 最初は愛想良く仕事していたが、疲れてきて上手く対応できなくなる
- 日頃の疲れからミスが増えていく
- 疲れやミスが積み重なり、「自分は仕事ができないんだ」と落ち込む
上記のように少しずつ対応が悪くなっていき、
という感じで、せっかく頑張ったのにマイナスイメージを持たれてしまいます。
②最初に頑張り過ぎるとガス欠する
2つ目ですが、「最初に頑張り過ぎるとガス欠する」という点です。
①の原因でもありますが、頑張り過ぎるのは長くは続きません。
特に転職したての頃は、
- 新しい職場環境、通勤経路
- 新しい仕事内容
- 新しい生活(人によってはですが)
など、生活がガラッと変わります。慣れるので精一杯です。
その中で更に仕事の出来まで求め始めると、よっぽどのスーパーマン以外は疲れ果ててしまいます。
疲れてくると色々とミスが出てきて、結果として①に繋がるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
転職後すぐに頑張りすぎてしまう原因
そもそも、「なんで転職後すぐ頑張ろうとしてしまう」のでしょうか。
一言でまとめてしまうと、「早く役に立とうとする」事が原因になりますが、そこから細分化した4点の原因について解説していきます。
①転職したての頃は周りがみんな優秀に見えるから
1つ目ですが、「転職したての頃は周りがみんな優秀に見えるから」です。
これ、当たり前ですよね。だって転職先へ入社したばかりの皆さんより勤続年数が長いですから。
日本は特に先輩後輩の文化が強いので、「年数が多い=すごい」という風に見てしまいがちです。
そして当然入社したばかりの皆さんより仕事もできるわけで、
という風な思考になり、頑張りすぎてしまいがちです。
②「雇ってもらったので頑張らなきゃ」という気持ちが強い
2つ目ですが、「雇ってもらったので頑張らなきゃという気持ちが強い」ことです。
転職先で働く上で、「雇ってもらった」という思いもあると思います。
人によっては何十社も受けた結果が今の転職先で、そういった人ほど
と思い、ついつい普段の自分よりも頑張ってしまうという流れです。
③前職の経験を活かして、上手く働けると思っているから
3つ目ですが、「前職の経験を活かして、上手く働けると思っている」からです。
②と似ていますが、転職したての頃は「前職での経験や知識を認められて入社できた」という自負が少なからずあります。
そのような、いわばプライドを持った状態で働くことで、
という感じで仕事を次々に詰め込み、ついつい頑張ってしまうという流れです。
④早々に使えない奴認定されたくないから
4つ目ですが、「早々に使えない奴認定されたくない」からです。
転職したての頃は①の通りで周りが優秀に見えがちです。
その優秀な人たちが自分より忙しそうに、自分の何倍もの仕事をこなしているのを目の当たりにすることになります。
そのような状態で自分だけ仕事が少なく、1つ1つに時間がかかってしまうと、
という感じで周りへのアピールをするために、仕事を詰め込みがちになるという流れです。
頑張りすぎないための対策3点
頑張りすぎてしまう原因がわかったので、3点の対策方法について解説していきます。
①最初からうまく仕事ができると思わず、少しずつ慣れていく
1つ目ですが、「最初からうまく仕事ができると思わず、少しずつ慣れていく」ことです。
具体的に言うと、
- 前職の知識やスキルが応用できる仕事を確実にこなしていく
- 現時点では難しい仕事については、わかる範囲はやり、わからない部分も考える
上記の感じで仕事に慣れていくといいです。
①についてですが、そもそも新しい職場に入ってすぐ、
ってなることは基本的にないです。
入社をすると色々な難易度の仕事が任されますが、その中には前職の知識やスキルで完結できるものもあります。
ただ、前職の知識やスキルを使ってできる仕事も、転職先では細かい部分が違っていたりすることもあるので、そういった意味でも全く同じ仕事にはならず、覚えることも出てきます。
なので、最初はそういったものを確実にこなしていくことで、少しずつ転職先の仕事に慣れていくといいです。
②についてですが、色々と任される仕事の中には今の時点ではできない仕事も多々あると思います。
勿論最初にやり方や考え方を聞くのもいいですが、わかる範囲はやってみたり、「こうすればいいですか」と考えて提案してみたりすることで、
となりやすいです。
初めのうちは特に、仕事の結果だけでなく仕事に対する姿勢も重要視されるので、自分から考えて、その結果を発信していく姿勢がとても大事です。
②最初の2~3ヶ月は「知識をつける時間」と割り切る
2つ目ですが、「最初の2~3ヶ月は「知識をつける時間」と割り切る」ことです。
転職先では大抵、下記の知識を再び1から学ばなければいけません。
- 転職先の所属している業界の知識
- 転職先が扱っている物・サービスの知識
- 転職先特有の考え方・仕事の進め方
これらの知識を身につけて働くことが転職先で成果を出すことにつながりますが、一朝一夕で身に付くものではありません。
かといって、知識が不足したまま業務を進めていくと、仕事がうまくいかなくなる問題に直面します。
なので、業務をこなしつつ知識をつけていかなければいけませんが、幸いなことに転職したての頃は、
上記のような感じで、「仕事を教えてもらいつつ、仕事の出来も60%くらいでOK」というのが認められやすいです。(勿論これを乱用すると一気に信頼なくなりますが。)
特に転職したてで、業界知識すらない状態の時には、
- 転職先の所属している業界の知識
- 転職先が扱っている物・サービスの知識
- 転職先特有の考え方・仕事の進め方
①〜③全てが初めて学ぶ知識のため、周りも丁重に教えてくれる大チャンスです。
このようなマリオのスター状態みたいな時に、仕事を通じて知識をつける比重を高めにしておくと、後々仕事がスムーズに進みやすくなります。
③なるべく早く帰る
3つ目ですが、「なるべく早く帰る」ことです。
これはシンプルに会社にいる時間を少なくすることで、強制的に頑張りすぎない環境を作るという方法です。
転職したての頃は特に仕事も多くないはずですので、意外とチャレンジできる方法だと思います。
ただし、
- 直属の上司の許可をもらう
- 周りに「手伝える仕事何かないですか」と聞いた上で実施する
- 業務時間中は気を抜かない
など、周りの理解を得つつ、定時内はしっかりやることを前提に実施しないと、すぐ信頼を失うので、周囲への気遣いはしっかりした上で実施しましょう。
まとめ:長い目で見て、少しずつ仕事に慣れましょう
以上が「転職後すぐに頑張りすぎない方がいい理由3点」になります。
転職したての頃はどうしても周りと比べて
- 仕事量
- 仕事のスピード
- 業務知識
等、劣っていると感じてしまいがちです。
そしてその劣等感を少しでも払拭する為に、業務を詰め込んでしまいがちですが、長い目で見れば少しずつ慣れていった方がいいです。
転職先で働く期間が短い前提であればいいのですが、なるべく長く働きたいと思って転職をしているはずです。
だったら短距離走のように太く短い頑張り方ではなく、マラソンのように細く長く頑張っていく方が長く働けます。
その為に、
- 少しずつ業務に慣れていく
- 最初の2~3ヶ月は知識をつける期間にする
- 周りの理解を得つつ、なるべく早く帰る
といった方法で、新しい職場に少しずつ慣れていきましょう。
今回は以上になります。
「初めから全力で頑張ろう!」