職務経歴書と履歴書を企業に送り、書類選考が通ったらいよいよ面接が始まります。
ただ、面接って何聞かれるかわからないし、妙なプレッシャーを感じて緊張しますよね。
私は一度緊張から、普段聞かないのに「ジャズが好きで〜」とか言って深堀りされて爆死した経験とかあります。
私みたいな人はなかなかいないと思いますが、
- 緊張で何話しているのかわからなくなってしまう
- プレッシャーに負けていつもの自分のペースで話せない
- そもそも頭が真っ白になって何も言葉が出てこなくなる
などは面接が苦手な人あるあるだと思います。
ただ、転職活動で何度も面接を受けてきてわかってきたのですが、面接で聞かれることはある程度テンプレがあります。
もちろんユニークな面接を仕掛けてくる会社もありますが、大半の会社は事前に答えを考えておくことで十分対策可能です。
そこで、この記事では、
- 面接がとにかく苦手!
- 「準備が8割!」とか言うけど何準備したらええん
- 準備しても緊張はするからうまく喋れないんだが?
という悩みを抱えた方に向けて、面接に対する緊張や不安は、とにかく準備を万全にすることが一番の軽減になるということを解説していきます。
面接がうまくいかずに悩んでる人は多いと思いますので、ぜひこの記事を参考にし、少しでも苦手意識がなくなれば幸いです。
面接が得意になれる裏ワザ3点について
はじめに、面接が得意になれる裏ワザ3点を紹介します。
- どこでも聞かれることは前もって言語化しておく
- エージェントからの面接アドバイスを聞いて準備する
- 面接が終わったら振り返りをし、回答のブラッシュアップをする
この3点を意識し、面接前の準備・面接後の振り返りをやっていくと、少しずつ面接が得意になってきます。
①どこでも聞かれることは前もって言語化しておく
1つ目は「どこでも聞かれることは前もって言語化しておく」ことです。
正直ここでどれだけ準備をできるかによって、面接のでき具合が変わってきます。
となると思いますが、
- 退職理由
- 転職理由
- 志望理由
- 自分の長所
- 自分の短所
- 自己PR
上記の質問は少なくとも3〜4つ、多いと全て聞かれることがある質問になります。
それぞれの理由を考えるのに、意識するポイントや注意点がありますので、1つずつ解説していきます。
退職理由・転職理由 ⇨ 前向きな理由を伝える
退職理由・転職理由を考える上で一番大事なポイントですが、前向きな理由を伝えるようにしてください。
前向きな理由というのは、
- 「仕事に慣れて安定した環境から離れ、より自分の成長につなげたい」
- 「○○というやりたいことがあって、それが他社でしかできないため転職」
のような感じです。
「現職も嫌ではないが、自分の理想を実現する為に退職しなければいけない」
という点を意識して退職理由・転職理由を考えるといいです。
退職理由を考える際、
- 人間関係の悪化による退職
- パワハラを受けた結果退職
を理由にするのはやめましょう。
というのも、まず人間関係の悪化で辞めた場合、そのまま「人間関係で辞めた」と伝えたとすると、
と思われてしまいます。
パワハラについても、辞める理由としてはもちろん問題ないです。(というかパワハラ受けてる人は明日にでも辞めましょう!)
ただ、そのまま退職理由として伝えると、伝える相手によっては、
と思われてしまう可能性があります。
そもそも「そんな人が面接官やってる会社なんて入る必要あんの?」という別問題が出てきますが、隠せる弱みは隠しておいた方が得です。
また、先ほども伝えた通り、「退職理由・転職理由はポジティブな理由にした方がいい」観点からみても、両方ともネガティブな理由になるため、「人間関係の悪化」「パワハラ」を退職理由・転職理由にするのはやめましょう。
志望理由 ⇨ 業界・企業を志望する理由を具体的に伝える
志望理由を考える上でのポイントは、志望する業界・企業を選んだ理由を具体的に伝えるようにすることです。
というのも、志望理由には2段階あり、
- なぜ◯○の業界を志望するのか
- ○○業界の中で、なぜ□□株式会社を志望するのか
と段階を踏んで志望理由を伝える必要があります。
ここで段階を踏んで理由を伝えておかないと、例えば
などと伝えると、「じゃあ同業他社の××さんでいいよね〜不採用ね〜」となってしまいます。
上記のようにならないために、具体的に業界・企業を志望する理由を考えましょう。
考え方としては、
- 実現したいこと・やりたいことと、それができる業界を考える
- ①が実現できる企業を探す
という形で実現したいこと・やりたいことを軸にして考えていくと、考えやすいです。
この考え方を当てはめて志望理由を考えていくと、
- 生まれ育った地元に貢献する仕事を、○○業界の観点からしてみたい
- ○○業界の中でも、地域密着型企業の△△株式会社がある
という風に考えることができるので、これを文章化すると、
転職活動の軸として、「多くの人の役に立てる仕事」という視点から、
人々が生活する上で必ず使うインフラの業界への転職を第一志望としております。
その中で、生まれ育った○○県に密着して色々な施策を実施している△△電力株式会社に転職し、
前職で培った折衝力を活かし、地域シェアを広げていくことで地元に貢献しつつ、
御社の利益にも貢献できる営業マンとして御社で働きたいです。
と、志望した業界・企業でなければダメな志望理由を作ることができます。
自分の長所・短所 ⇨ 志望企業のメリットになる長所・短所を具体的なエピソードに交えて伝える
自分の長所・短所を考える時のポイントは、志望企業のメリットになる長所・短所を具体的な仕事のエピソードに交えて考えることです。
というのも、企業はあなたを雇うと会社としてメリットがあるから雇いたいので、
- 鋭い経営戦略を考える人が欲しい ⇨ エクセルめっちゃ得意です!
- ルート営業でじっくり関係を築ける人が欲しい ⇨ 飛び込み営業の神です!
- 調達部経験者募集! ⇨ 前職は他業界の人事です!
のように、企業が求めている人材とかけ離れた長所・短所を伝えた所で、企業に刺さる確率はとても低いです。
そのため、志望する企業の募集要項をじっくり分析し、企業が求めている長所・短所を話せるようにしておくことが大事です。
考え方としては、
- 具体的なエピソードを1つ考える
- そのエピソードで何をしたか、結果どうなったか、学んだことを考える
- 学んだことを次にどう活かすか、また応募する企業でどう活かせるか考える
という流れで考えていくといいです。
例えば上記の「ルート営業でじっくり関係を築ける人」を募集している企業の場合だと、
前職では自動車向けの素材を扱っていました。
その中で新規開拓した顧客を担当することになりましたが、最初は向こうも警戒しており、スポットでの注文のみの取引でした。
このままではダメだと思い、新規顧客に対し、
- 週1で訪問し、業界のニュースを複数持っていく
- 担当だけでなく、現場の方などにも困りごとを聞いていき、対応する
- 顧客からの問い合わせを最優先で回答する
ことを実施することで、少しずつ顧客との関係性がよくなり、新規での継続案件を受注できました。
以上のことから、顧客への価値提供の重要さを学びました。
御社に入社した際には、この仕事で学んだ「顧客への価値提供」を重視し、じっくりでもいいので確実に御社のシェアを伸ばせる営業として活躍します。
という形で、企業のニーズに合わせた長所を伝えるようにしましょう。
短所の場合も、長所と同様の考え方でいいですが、短所が逆に企業にとってメリットになるという視点で考えるといいです。
例:「ミスの許されない企業」に対し、細かく作業が遅い という短所
自己PR ⇨ 企業のニーズに合うような自己PRをする
最後に自己PRですが、長所・短所と同じ感じで、企業の募集ニーズに合わせた自己PRをするようにしましょう。
イメージとしては、最初に長所(短所)を伝え、関連するエピソードを話すというイメージになります。
長所・短所の考え方で使った例で説明すると、
私の長所ですが、「相手の話を聞き、相手の求めているニーズに的確に応えることができる」ことになります。
前職では自動車向けの素材を扱っていました。
その中で新規開拓した顧客を担当することになりましたが、最初は向こうも警戒しており、スポットでの注文のみの取引でした。
このままではダメだと思い、新規顧客に対し、
- 週1で訪問し、業界のニュースを複数持っていく
- 担当だけでなく、現場の方などにも困りごとを聞いていき、対応する
- 顧客からの問い合わせを最優先で回答する
ことを実施することで、少しずつ顧客との関係性がよくなり、新規での継続案件を受注できました。
以上のように、御社に入社した際には、この仕事で学んだ「顧客への価値提供」を重視し、じっくりでもいいので確実に御社のシェアを伸ばせる営業として活躍します。
という感じです。
30秒くらいで先程のイメージに当てはまるように考えましたが、自己PR=長所・短所のエピソードを使えばすぐ作れるので、うまく転用していきましょう。
他のそこそこ聞かれること
ついでにですが、他にもそこそこ聞かれたことについても解説しておきますので、参考にしてみてください。
- 新卒就活時の就職活動の軸(初回転職時なので?)
- 現職でやっていた仕事で一番の実績と成功要因
- 現職でやっていた仕事で一番辛かったこととどう乗り越えたか
- 現職での成功例と成功要因
- 現職での失敗例と失敗要因・対策
現職(前職)での仕事ぶりを聞いてくる質問は多かったです。
恐らく、あなたが働いている様子や入社した時のイメージが沸きやすいからだと思います。
なので、これらについても応募企業のニーズに合わせた回答を考えておくといいです。
②エージェントからの面接アドバイスを聞いて準備する
2つ目ですが、「エージェントからアドバイスを聞いて、それの対策もしておく」ことです。
志望する企業によっては、
- 以前の質問例をメールで送ってくれる
- 志望企業の担当エージェントと面接前に会話・模擬面接ができる
- 難解な業界を受ける時、業界をまとめた資料がもらえることがある
などのアドバイスがもらえることがあります。
質問例については同じ質問が来るとは限らないですが、来る可能性もありますので、一度目を通しておきましょう。
担当エージェントとコンタクトがとれた場合は、できればどういう人材を求めているかを改めて確認しておきましょう。
確認した上で、事前に考えた内容を修正していくことによって、より企業に刺さりやすくなります。
また、めったにないですが難解な業界を受ける時、業界についてまとめた資料がもらえたら、きちんと読み込んでおきましょう。
ただ、基本もらえないものと考え、
- 募集要項を読む
- 企業ホームページを見る
- (あれば)新卒向けの企業ホームページを見る
- (グループ会社を受ける場合)本体の会社のホームページを見る
などを確認し、自分でも業界・企業研究は進めておきましょう。
③面接が終わったら振り返りをし、回答のブラッシュアップをする
3つ目ですが、「面接が終わったら内容を振り返り、回答のブラッシュアップ」をしましょう。
具体的には、
- 面接での質問事項
- 質問事項に対する回答
- 回答に対する面接官の反応
の振り返りをして次の面接に備えて準備することが、面接を得意になるために大事です。
とはいうものの、始めは面接を受けつつ内容も覚えておくというのは、
と石を投げられそうですので、最初は覚えている範囲で振り返りとブラッシュアップをしていきましょう。
可能であれば、
- 答えられなかった質問
- 答えたが、面接官の反応が微妙だった質問
を優先的にブラッシュアップしておくといいです。
それがどこでも聞かれるような質問であれば、内容を考えた上でエージェントに相談をしておくのもアリです。
この面接後の振り返りをする上での一番のメリットは、面接をする度に答えられる質問が増えていくことです。
私も最初の面接はズタボロでしたが、数をこなすうちに自分の中で回答が蓄積され、最終的には面接を受ける会社の近くのコンビニでサラッと復習すれば問題ないレベルにまでなりました。
面接→復習のサイクルを繰り返すだけでどんどん面接がうまくなっていく感じがして楽しくなってくるのもオススメポイントです。
志望度が低い企業の面接 ⇨ とにかく受けるべき
番外編として、「志望度が低い企業の面接」についてですが、とにかく受けるべきと私は考えます。
というのも、面接を受けることで様々なメリットがあるからです。
具体的には、
- 「面接」に慣れることができる
- 面接の質問パターンや面接の流れを掴む機会が増える
- 面接を続けていくうちに志望度が上がる可能性がある
上記のように、面接に慣れる機会にできたり、面接を経て志望度が上がる可能性があります。
そもそも応募している時点で、「この企業だったら入ってやってもいいでしょう!」という気持ちで応募をしているハズです。
また、どうしても合わなければ選考を辞退することもできますので、とりあえず面接は受けておくべきです。
まとめ:面接は「事前準備」と「反省点を次に活かすための準備」が大事だよ!
以上が「面接が得意になる裏ワザ3点」の解説でした。
簡単にまとめると、
- 「よく聞かれる質問」の準備をきちんとして
- エージェントからの事前の情報収集もきちんとした上で
- 面接を受けた結果を振り返り、次の面接に向けて回答をブラッシュアップ
という3ステップを踏んで色々な企業の面接を受けていくことで、どんどん面接が得意になっていきます。
始めの方は何聞かれるかわからないし、ユニークな面接を仕掛けてくる企業もあります。
ただ、面接の数をこなしていくことで大体聞かれることはわかってきますし、ユニークな質問もその本質はいつもの面接と変わらなかったりします。
「面接がニガテ!」という人も、最初からうまく立ち回るのは難しいですが、慣れると意外と簡単になってきますので、少しずつ自分の回答を蓄積していきましょう。
今回は以上になります。
「とはいうものの、どこでも聞かれることって何なの?」