仕事の評価が低い人向けの転職活動

【職務経歴書って何なん?】職務経歴書の書き方とポイント・注意点を解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職先の選定が終わったら、次はその企業への応募になります。

転職活動で企業に応募をする際、「職務経歴書」というものが必要になってきます。

「え…? 職務経歴書…? 何それ…何書けばいいの…」

と、初めて転職活動をしようとしている方は思うと思います。

実際に私も転職エージェントに存在と書き方は教えてもらったものの、何が重要なのかよくわからないまま書いていました。

ただ、転職活動において職務経歴書は、次の面接選考に進むための書類として非常に重要な役割を担っていきます。

そこで、この記事では過去の私のように、

  • そもそも職務経歴書って何なん?
  • 内容はわかったけど何を気をつけて書けばいいの?
  • 逆に書いちゃダメなこととかあんの?

という方に向けて、職務経歴書を書く際のポイントと気をつけるべき点について解説していきます。

職務経歴書は書き方を知っているか否かで、ライバルと大きな差をつけれる書類なので、この記事を読んでいい職務経歴書を作っていきましょう!

職務経歴書ってそもそも何? 何書けばいいの?

そもそも職務経歴書って何なん?って話ですが、簡単に言うと新卒時に作った「エントリーシート」のような自分をアピールするための書類で、

あなたの強みを企業へアピールする書類

となります。

また、具体的に何を書くかですが、

  • 自分が前職で所属していた部署ややってきたことの経歴
  • 今までの仕事を振り返ってわかる、自分の強み、弱み、自己PR
  • 志望動機(未経験ポジションに応募する時により自分をアピールする場合)

などの内容を書き、「自分はこんな人間で、入社したら御社で役に立ちますぜ!」とアピールする書類となります。

企業側も、あなたを判断する書類はこの職務経歴書しかないため、

  • 即戦力になってくれるか否か
  • 求めているポジションで活躍してくれそうかどうか

職務経歴書を読んだだけで面接に呼ぶかどうか決めるため、非常に大事な書類となります。

なので、こだわり抜いて書く価値のある書類となります。

どういう職務経歴書を書けばいい?⇨「会社の求めている人材です!」とアピールできるように書く

職務経歴書ですが、「私こそが御社の求めている素晴らしい人材ですぞ」と全力でアピールできるものを作り上げるといいです。

そのためには、「私は御社の求めている条件にピッタリ合う人材です!」とわかる職務経歴書を作っていくといいです。

というのも、一度企業側の立場で考えてみると、上記のようなアピールをするといいのがよくわかってきます。

まず、企業が人材を募集するときですが、人材が欲しい部署から「こういう人材が欲しい!」という条件が提示されます。

そして、そういった条件を精査したものが、求人票の募集部署情報と共に提示される流れです。

なので、たくさんの募集があった場合、企業側としては下記図のように、

募集条件に合うAさんのほうが入社後の活躍イメージが湧きやすいので、書類が通りやすくなります。

逆に上記の募集条件に対して、私の経歴だと「営業経験」しかなく、

  • コイツは入社してから英語使うけど大丈夫なんか…?
  • 日本でしか生きていない狭い視野でやっていけるんか…?

というような形で、書類のみでは入社後のイメージが湧きにくく、恐らく書類選考が通ることはないでしょう。

という一例から、「企業の求めている人材」とアピールできる職務経歴書を作る必要性がわかってきたと思います。

ここからは、その「企業の求めている人材です!」とアピールするために、どのように職務経歴書を書けばいいか解説していきます。

具体的な職務経歴書の書き方

どういう職務経歴書を目指せばいいかわかったところで、次に具体的な書き方ですが、

  1. 今まで経験してきた具体的なエピソードをベースにして書く
  2. そこでどんな山場があったか、それをどのような工夫をして乗り越えたか書く
  3. 学んだことが何か、それを転職先企業でどう活かしていけるかを書く

上記のような手順で「自分の強み」とか「自己PR」とかを書いてくといいです。

一例として、

  • 自動車部品メーカーの調達部の求人へ応募する場合の
  • 「今までの経験で学んだこと」をアピールする時

というケースで具体的なエピソードを考えていきます。

まず①の「今まで経験してきた具体的なエピソード」についてですが、

①今まで経験してきた具体的なエピソード

前職では自動車業界に関わる素材の商社に営業として勤めており、メインの営業先は自動車部品メーカーの調達部でした。

といった形で、前職が業界や募集部署への関連性があることをアピールします。

次に②の「どんな山場があって、それをどのように工夫して乗り越えたか」ですが、

②どんな山場があって、それをどのように工夫して乗り越えたか

客先から、「仕入れ値の低減をしろという業務命令が出た」という困りごとがあった。

そこで、客先調達部だけでなく様々な部署にヒアリングをすることで、

  • 売上が落ちており、生産数が減っている
  • 元々製品を置くスペースに空きが出て、空きスペース活用問題が発生している

という取引先全体の問題点がわかったので、

メーカーが持て余しているスペースを活用し、素材を通常より多く買ってもらうことで、10%の仕入れ値低減ができる

という方法を提案し、客先の困りごとを解消しつつ、前年比10%増の売上を達成することができた。

というように、

  • 客先からの厳しい提案に対し、自分がどのように工夫したか
  • 工夫した結果、どのような結果となったか

を記載します。

この時、可能であれば具体的な数字(売上○%増加など)があると、より具体性が増します。

最後に③の「学んだことが何か、それを転職先企業でどう活かしていけるか」ですが、

③学んだことが何か、それを転職先企業でどう活かしていけるか

②で述べた一件から、

客先の状況を的確につかんだ上で、いつも付き合っている部署だけでなく、客先全体で抱えている困りごとを改善できる提案をする

ことの大切さを学んだので、御社に入社した際は、

単なる仕入れ値の低減だけを仕入れ先に相談・交渉するだけでなく、会社全体の利益を考え、トータルで見て会社に利益をもたらす調達

として活躍していきたいと思っております。

というように、

  • 一連のエピソードの中であなたがどのようなことを学んだか
  • 学んだことを入社した際、どのように活かしていくのか

を書くことによって、企業側に「募集要項に対して、あなたが入社した時の再現性」をわかりやすく示していくことが大事です。

この時、ただ単に「学んだこと」の記載で終わるのではなく、

学んだことを次にどう活かすか

をきちんと記載することが、「あなたが入社した時の再現性」をイメージしやすくするコツとなります。

時間はかかりますが、ぜひ「学んだことをどのように活かすか」まで考えて職務経歴書を作っていくといいです。

職務経歴書を書く時のポイント3点

ここからは、職務経歴書を書く上でのポイントを3点解説していきます。

①エピソードは複数用意しておく

1つ目ですが、「エピソードは複数用意しておく」ことです。

なぜなら、企業によって求めている人材は違うので、各企業が求めている人物像に合わせたエピソードを書いていく必要があるからです。

エピソードですが、大筋と学んだことだけ考えておけば、つなげる文章を変えるだけで、

  • 「前の会社で一番困難だったこと」
  • 「あなたの長所は」
  • 「あなたの短所は」
  • 「志望動機を含めた自己PRをしてください」

などの職務経歴書で聞かれやすい質問に幅広く対応できるので、始めは大変ですが準備しておきましょう。

②「失敗談」や「うまくできなかった仕事」をエピソードにしてもOK!

2つ目ですが、「失敗談」とか「うまくできなかった仕事」とかをエピソードとして使ってもOKです。

これは「あなたの弱みを教えてください」などの自分の弱点を求められている場面ではもちろんのこと、書き方によっては長所をアピールする時でも使って大丈夫です。

例えば「自分の長所」を伝える場合、

①自分の長所を伝える

自分の長所としては、「仕事上でのミスが少ないこと」で、

理由としては、

自分でやった仕事に対して考えられる限りのミスの原因をあらかじめ考えておき、そのミスが怒らないような仕組みづくりを徹底している

ため、ミスが少なくなっている。

②過去の失敗エピソードその1(失敗の原因)

何故そのような仕事のやり方をしているかというと、前職で「自分のミスで社内計上にエラーが起こり、周りを巻き込んで挽回する状況を作ってしまった」ことが原因となっている。

原因としては、

自分の作った見積の桁が違うのに、そのまま計上を依頼してあげてしまったこと

③過去の失敗エピソード2(失敗の挽回と今に繋がる対策)

このミスを反省し、

再び同じミスを繰り返さないように、見積にミスがあった場合、見積を発行されないような仕組み

を対策として仕組みづくりした。

さらにその仕組みを部署内へ横展開したことにより、自分の所属している部署の計上ミスがなくなり、業務改善に繋がった。

この仕事を通じて、

仕組みづくりの徹底化を自分の仕事全てで行う

ことの大切さを知り、今もこの考え方に基づいて仕事をしている。

という形で、

  1. 最初に自分の長所を伝え、
  2. その長所が形成されたエピソードとして失敗したエピソードを使う

ことにより、失敗してもそこで終わらず、改善方法を考えて実践する人物という魅せ方をすることもできます。

①のエピソードを複数考えておくというのも、「成功エピソード」のみで書こうとすると難しいですが、「失敗エピソード」も併用して書くと意外と数を用意することができるのでオススメです。

注文数間違えて在庫が足りなくなったけど、コロナ禍で客先が止まってなんとかなりました!

みたいな単なるミスを書くのは普通にダメなので気をつけてください!

③一通り完成したら、転職エージェントに見せて添削してもらう

2つ目ですが、「一通り完成したら、転職エージェントに見せて添削」をしてもらいましょう。

なぜなら、自分では「良い!」と思っている文章でも、

  • 他人から見たら、イマイチわかりにくい文章になっている
  • 結局何が言いたいのか伝わりにくい文章になっている
  • そもそも、誤字脱字あるかも…

など、色々な落とし穴があるので、最低1人でもいいので、必ず確認してもらうようにしましょう。

また、人によって意見が違うので、

  • エピソードや学んだことの見せ方のブラッシュアップ
  • 自分の経歴ややってきたことから、新たな強みの発見
  • エージェントによっては、応募する企業に合わせたアドバイス

などの意見がもらえる可能性がある為、できれば複数人の転職エージェントに見て確認してもらうようにしましょう。

職務経歴書を書く時の注意点

ここからは、職務経歴書を書く上での注意点を3点解説していきます。

①「社内の評価ポイント」をアピールポイントにしちゃダメ!

1つ目ですが、「社内の評価ポイント」をアピールポイントにしてはダメです。

ここでいう「社内の評価ポイント」とは、

  • 「社内売上No.1で社長賞をもらった」
  • 「自分に担当が変わってから、売上が1.5倍になった」
  • 「前職で新規開拓を1年で100件達成し、一番良い社内評価をもらった」

などのその会社独自での評価のことです。

これらを達成できたことはもちろん素晴らしいことです。が、あくまで「前の会社環境」で残せた実績でもあります。

あなたがこれから転職する会社とは、

  • 仕事のやり方
  • 使用できるシステム
  • 評価されるべきポイント

など、あらゆる環境が違う為、「前の会社で実績があっても、転職先で同じ仕事ができるわけではない」です。

当然、そのような実績だけでは、あなたが転職先でも活躍できるという判断ができません。

なので、アピールをするのは「社内の評価ポイント」ではなく、

どのように考え、何を実行した上で前職の社内評価につながり、そこから何を学んで転職先にどう活かせるか

という点を大事にして、結果より過程を重視して職務経歴書を書きましょう。

②守秘義務のあることは書いちゃダメ!

2つ目ですが、社外秘情報などの守秘義務を守らなければいけない事は書いちゃダメです。

例えばですが、

  • 前職の利益
  • 前職の商材の仕入れ値

など、明らかに外に漏れるとマズい情報は書かないようにしましょう。

前職と全く関係ない企業に応募する場合も、

「コイツめっちゃ社外秘情報言うけど入れたら同じことするんじゃ…?」

と思われかねないですし、そもそも同業他社の場合、前職にバレたら訴えられる可能性もあります。

そのため、説明上書かなければいけないときも、ぼかして書くようにしましょう。

③職務経歴書で虚偽情報を書いちゃダメ!

3つ目ですが、職務経歴書に虚偽の情報を書いちゃダメです。

これは正直普通に考えたら当たり前ですが、そもそもバレるので書くメリットがないです。

よくある虚偽情報だと、

  • 取得資格情報
  • 試験の点数情報(TOEICなど)
  • 自分ができることの詐称(エクセルマクロ使えないのに、「マクロ使えます!」等)

上記のような資格系や自分の持っているスキルになります。

自分をいいように見せたい気持ちはわからなくもないですが、入社してから虚偽申請がわかったり、できるって言ってたことができなかったりすると、最悪クビになります。

基本的には資格の提示を求められたり、入社してから自分のスキルを使う機会は多いので、絶対にやめましょう。

まとめ:職務経歴書を通じて、企業に入社後の姿をイメージさせよう

以上が職務経歴書の書き方とポイント・注意点になります。

職務経歴書の書き方を知っているか否かで、書類選考の通過率は格段に変わってきます。

また、書き方やポイントさえ押さえれば、企業に合わせた職務経歴書の作成も容易になります。

書き方・ポイントとして、

  1. どんな状況で何をやって、結果どうなって、何を学んで次どう活かすかを書く
  2. 企業が提示している募集要項に合わせた人物像に見えるように書く
  3. 企業ごとに合わせた職務経歴書を作れるよう、複数のエピソードを用意する

上記の3点を意識するだけで、企業に刺さる職務経歴書を量産することができますので、ぜひ意識して書いてみてください。

今回は以上になります。